サンフランシスコに留学してから四六時中「ピクサー見てみたい、ピクサーに入ってみたい」って言いまわってたら、偶然にもピクサーで働いてる従兄弟がいる友人ができ、ピクサーのスタジオ内を案内してもらえることになりました。
日本ならともかく、渡米したばかりで親類はおろか知り合いすらいない状態から、いきなりこんな出会いに恵まれるとは。。。常日頃から思いを言葉にするのは大事なことです。
案内してくれたのピクサーでCG技術開発を担当されてるジェイさんで、何でも包み隠さず話してくれました。案内してくれてる間も一緒に昼ごはん食べてるときも自分の質問攻めにユーモアを交えながら分かりやすく説明してくれました。
ジェイさんはもともとハワイのスタジオで映画「ファイナルファンタジー」の制作をしていて、その後、ピクサーに入社したそうです。
はじめにメインビルの一階を案内してくれました。
一階はふき抜けになっていてガラス張りの天井から光が差し込んでいて、スタイリッシュで広々とした空間が広がっていました。大きなカフェテリアがあり、壁や通路、至る所にピクサーのキャラクターが描かれていました。
現在だいたい700人近いスタッフがこのスタジオで働いているのだとか。
秘密情報保持のため、撮影は一階のみでした。
一階を一通り見渡したあと、二階へあがり、制作現場を見学させてもらいました。
制作現場というよりかテーマパークか美術館っぽい内装で、最新作「レミーのおいしい料理屋さん」のコンセプトアートやクレイフィギュアが所かしこに展示されていました。
内装について聞いてみると、作品の制作ごとに内装は変えられるらしいです。内装を変える専門のスタッフまでいるそうです。
作品を作るために、まずその世界の中に自分たちを置く。さすがピクサー。
さらに驚かされたのは、スタッフひとりひとりの仕事部屋!
お城の形した部屋だったり、和室だったり、ジャングルだったり。。。
みなさん個性強くて、おもちゃ箱で作った迷路みたいでした。
スタッフ中にはスタジオ内をスケボーやキックボードで移動する人もいて、たまに自分がどこにキックボードを止めたか忘れて、探し回るのだとか(笑)
他にも映画館やプール、バスケットコート、サッカーグラウンド、フィットネスジムがスタジオには完備されていて、たまに円形状の中庭で野外会議もするのだとか。
ジェイさんは館内のミニシアターでピクサーの次回作「Wall・E」の映像も見せてくれました。アメリカでは来年の夏に公開予定だとか。
とにかく、ピクサー内には独自の社風というか世界があって、全てがクリエイティブで遊び心に溢れてました。
就業時間も基本自由で、どれだけ時間をかけるかは個人の力量次第だとジェイさんは言っていました。
でも、大事なのはいつまでも向上心を持ち楽しむことだとアドバイスをくれました。
渡米して一ヶ月、本場のアメリカ映画制作に少し近づいた気がしました。